自宅でも出来る電気刺激トレーニング

自宅でも出来る電気刺激トレーニング

私たちが訪問リハビリで伺っている利用者さんたちの中には、脳卒中などの発症からある程度時間が経ち、上半身、下半身に後遺症が残っていても、

「装具なしで歩けるようになりたい」

「手が少しでも動くようになって料理ができたら…」

といった思いでリハビリを頑張っている方が沢山いらっしゃいます。

今月の社内勉強会では、フランスベッド株式会社メディカル調布営業所福祉用具専門相談員・神田邦仁氏メディカル事業本部 リハビリ・医療器推進部斉藤和弘氏においでいただき、そういった方が自宅でも行える電気刺激トレーニングについてのお話をうかがいました。

 

今回主にお話していただいた斉藤さんは、リハビリ病院の回復期病棟や訪問リハビリ部門で経験を積んできた理学療法士さんです!

 

今回紹介していただいた「バイオネス(Bioness)」という機能的電気刺激装置は、脳卒中などによって生じた麻痺や筋力低下に対して神経や筋肉に弱い電気刺激を与えて、歩行や手の機能回復を助ける装着型のリハビリ機器です。

 

これまでも、歩行の安定や下垂足(足先の引っ掛かり)の改善、関節可動域の維持・改善などに対する電気刺激療法の効果は知られていましたが、訪問リハビリは週に120分(介護保険の場合)という上限があり、電気刺激の効果が出るとされる「1回20分以上×週3回以上」という条件をリハビリの時間のみでクリアするのは難しいのです。その点、バイオネスは装着が簡単で、操作もアプリを通じて可能なので、自主トレーニングに活用できるのが大きなメリットです。

 

今回は、講義の後、実際にスタッフも装着して体験しました!

こちらは、L300 Goという下肢用の製品。確かに装着は簡単。利用者さん自身が片手でも付けられそうです。

 

実際に試したスタッフによれば、自分の歩行のリズムに合わせて電気刺激が行われるので、自然に足が上がって歩行をサポートしてくれる感覚があるそうです。さらに、本人が動かす感覚を意識して実施すると、より長期的な効果が見込まれるという研究結果もあるそうです。

 

次に、H200という腕の麻痺に対応する製品です。こちらも腕に巻き付けるだけ!

 

電気刺激を加えると、手が開いたり、閉じたりします!斉藤さんのお話では、発症から15年経った方でも指を伸ばせるようになり、爪切りができたそうです。

 

もちろん、電気刺激を与えたからといって、いきなり元通り歩けるようになる、手を動かせるようになる、というわけではありません。でも、斉藤さんから実際に利用した方のエピソードを聞いたり、自分たちで体験したりすることで、機能が改善する可能性を感じました。

「障がいをおってもその人らしく生きる」を叶える1つの選択肢として、在宅でのリハビリの場でもこういった新しい機器の活用をしていければと思います。