家の中の笑顔を守りたい!~ご家族様用の『認知症マニュアル』が完成しました~
こんにちは。作業療法士の中屋です。当事務所で認知症委員会を担当しています。
皆さんは、日本に認知症の方が何人いるかご存知ですか?
厚生労働省の令和4年(2022年)の発表によると、
認知症の高齢者数は443万人
軽度認知障害MCIの高齢者数は559万人
合計すると1000万人を越え、高齢者の3.6人に1人が認知症またはその予備軍といえる状況にあります。
私たち認知症委員会は、在宅で生活する認知症の方やそのご家族をサポートするべく活動しています。
認知症の方々が安心して生活していくためには、周りのご家族の理解・協力が必要不可欠です。
ですが、認知症の方への対応は時に正解が見つかりにくく、ご本人とご家族ともに辛い思いをしてしまうことがあると思います。「良かれと思って声をかけたのに、本人を怒らせてしまった…」と悩んだ経験があるご家族も多いのではないでしょうか。
そこで当事業所では、認知症の方への対応を考える一助として、ご家族様へ向けたマニュアルを作成することにしました。
内容は3つです。
①認知症とは(加齢と認知症の違いなど)
②生活場面(食事・内服・排泄など)での困りごとの解決策
③調布市で行われている認知症に関連する活動
特に、②生活場面の対策では、当事務所で働いている看護師・リハビリスタッフにもアンケートをとり、認知症の方ごそのご家族との関わりの中で悩んだこと・工夫したことを内容に取り入れました。
ここでその一部をご紹介させていただきます。(ブログ冒頭の画像をご参照ください)
食事場面で、「食べたことを忘れてしまう」ということはありませんか?
要因としては、脳の委縮により満腹中枢が衰えてしまい、空腹状態が続いてしまうこと/記憶力の低下により、食事をとったこと自体を忘れてしまうことがあります。
でも、ご本人の思いとしては、「食べてない」が真実。だから「お腹が空いた」「買い物行かなくちゃ」ということになるのです。
対応は、『否定しない』『本人に寄り添う』が大前提です。その上で、見て分かるように食べ終わったお皿を置いておいたり、メモを書いておいたりすると、本人も気づきやすくなります。
認知症の方にもそれぞれこれまで生きてきた歴史、個性があり、このマニュアルが全ての正解というわけではありませんが、ご本人との関わり方で悩んだときに、参考にしていただけたら嬉しいです。
認知症の利用者様が穏やかにその人らしく安心して暮らせるように、私たちスタッフも精進してまいります。
