そうだ!訪問薬局さんに聞いてみよう!
「昼食後の薬をしょっちゅう飲み忘れてる」
「いつも処方されたか分からない薬が大量に余っている…」
「複数の医療機関から薬が処方されているけど、飲み合わせは大丈夫かな?」
「錠剤が大きすぎて飲み込みづらそう…」
高齢の利用者様が圧倒的に多い訪問看護や訪問リハビリの現場では、お薬にまつわる様々な困りごとに出会います。 そんな時「訪問薬局さん」がチームに加わってくれると勇気百倍!
今回の社内勉強会では、株式会社メディックス しんわ薬局国領店から薬剤師の平山俊一氏においでいただき、「在宅分野における薬剤師の役割と取り組み」についてお話していただきました。

●訪問開始までの流れや基本的なルールについて
私たちが知っているようで知らない「基本のき」をわかりやすく説明していただきました。
・医療保険よりも介護保険が優先される
・介護保険区分支給限度額に訪問薬局は含まれない(他のサービスで限度額まで使っていても、訪問薬局さんはお願いできる)
・通常の訪問頻度は月4回まで。介護度や滞在時間による費用の変動はない
などなど、私たちも利用者さんに質問された時に答えられるようにしておかなければ!
●在宅における薬剤師の役割について
冒頭のような困りごとも薬剤師さんに相談すれば、一気に解決に近づきます!
・飲み忘れ対策には…一包化/お薬カレンダーの導入/服用回数を減らす検討
・薬が大量に余っている場合は…残薬の整理・回収
・複数の医療機関から薬が処方されている場合は…飲み合わせ(相互作用)のチェック
・飲みづらさがある場合は…粉砕対応/OD錠、貼付剤などへの変更の提案
薬剤師さんが自宅を訪問して自ら情報収集したり、ケアマネさんをはじめとした多職種との情報共有をしてくださることで、より安全で、確実な服薬が可能になるのですね!

スタッフの真剣な表情は、日々いかにお薬にまつわる困りごとが多いかの表れ!!
特に、今回なるほど!と思った学びは、飲み合わせ(相互作用)について。
複数の薬物を併用した場合、飲み合わせによっては、効果が強く出すぎたり、逆に弱まったり、予期せぬ副作用が起こったり…平山さんは、医薬品開発に関係する機関にお勤めの後、現場を知りたい!と調剤薬局に転職なさった経歴の持ち主。例えば、広く処方されている酸化マグネシウム錠とレボフロキサシン(商品名:クラビット)はなぜ2時間以上空けて服用しなければならないかなど、元研究職らしく、化学式を使って説明してくださいました!
質疑応答では、
「お薬の消費期限はどのくらいですか?」→「製造番号が分かれば消費期限を調べられます」
「眠剤に依存してしまう方に対して、他の薬と一緒にプラセボ(偽薬)も一包化してくれますか?」→「もちろんできますよ!」といった現場で今悩んでいることに関して、丁寧にお答えいただきました。

「訪問薬局さん」は在宅の現場では本当に心強い存在です。お薬に関する困りごとがあったらまずは訪問薬局さんに聞いてみよう!と改めて思いました。
と同時に、服薬状況の把握、副作用の早期発見などについて、私たちも気づいたことを積極的に発信、共有していくことが、在宅に関わる職種の共通目標である「安全に在宅生活を継続する」に繋がるんだと思いました!
