「水分でむせる」「とろみは嫌い」そんなお悩みに朗報3選!
言語聴覚士の加藤です。今年も日本摂食嚥下リハビリテーション学会学術集会に参加してきました。
年に1回開催される学術集会(今年度は神戸でした!)は、私のような言語聴覚士だけでなく、リハビリテーション医、耳鼻咽喉科医、歯科医、看護師、歯科衛生士、管理栄養士などなど、摂食嚥下に関わる職種が一同に会する機会。治療法の最前線から日々の臨床のヒントまで、本当に得られるものが多いのです。
そして、嚥下リハ学会といえば企業展示。今回はなんと100社越え!会場はバーゲン会場並みの大混雑!
補助栄養食品、とろみ剤、口腔ケア用品、嚥下評価や訓練に使用する様々な機器など、会場は参加者側の「知りたい!」と企業側の「知ってほしい!」という熱気で溢れていました。


本当に様々な商品がありましたが、今回は、「最近水分でむせやすいけど、とろみは嫌い」という在宅の現場でよく出会うお悩みにフォーカスしたトピックスを3つご紹介します。
1.「お~いお茶」の伊藤園、「伊右衛門」のサントリーがとろみ付きのお茶を新発売

伊藤園 「とろり緑茶」

サントリー 「とろみの付いた伊右衛門」
通路を挟んで隣同士のブースでひときわ目立っていた両社!
最初からとろみが付いているといことで、とろみ剤を混ぜる手間やダマになる心配を解消することはもちろんですが、両社ともに強調しているのは「美味しさ」。「とろみ付きのお茶は美味しくない」という声に対して、誰もが知っている飲料メーカーがそれぞれ東大大学院、東大付属病院摂食嚥下センターの支援を受けて本気で取り組みました。
私も試飲させてもらいましたが、どちらもお茶の風味はそのままに、とろみ付き特有の口やノドに残る感じがなく、スッキリしたノドごしでした!
2.とろみ剤がダマになる方、炭酸にもとろみをつけたい方に朗報!液体のとろみ剤が登場

ピジョンタヒラ 「液体とろみ かけるだけ」
「粉末のとろみ剤を混ぜるとダマになってしまう」「炭酸にとろみがつかない」というお悩みも多いですよね。そんな方には液体とろみ剤はいかがでしょう!液体なのですぐに混ざります。そして、牛乳、オレンジジュースなど柑橘系飲料、炭酸飲料といった通常のとろみ剤ではとろみが付きにくいものにも対応しています。私も学会後、事務所でコーラに使ってみましたが、確かに炭酸のシュワシュワが抜けませんでした!
3.飲み物に混ぜるだけでゼリーに!「むせる→とろみを付ける」以外の選択肢を

キッセイ薬品工業 「ゼリファスト」
「普通の水分はむせる、でもとろみをつけると嫌がって飲んでもらえない。このままじゃ脱水が心配…」という方は本当に多いのです。そんな時は市販のゼリー飲料などもご紹介していますが、ちょっと割高…。そんな方にはお茶や紅茶などに混ぜるだけで作れる「ゼリーの素(もと)」はいかがでしょう?「ゼリファスト」は、ゼラチンとは違い、加熱→冷やすという工程はなし。混ぜてしばらく置いておくだけで簡単にゼリーができます。これも試食しましたが美味しかった!(ただし、スポーツ飲料、柑橘系飲料、乳酸菌飲料には対応できません)
嚥下関連の食品も日進月歩!今後も最新の情報を利用者さまにお届けできればと思います。
