使ってみよう!寝てみよう!(福祉用具の勉強会)

こんにちは。春というより、夏の足音が聞こえてきそうな今日この頃ですね。
さて、私たちの事業所では、通年でテーマを深めるもの(今年度は「意思決定支援に基づく情報共有」について)と、訪問にすぐに役立つような実践的な内容の2種類の勉強会を業務時間内に開催しています。
実践的な勉強会では、今年度も多職種の講師をお招きしていく予定ですが、さっそく4月には「福祉用具」について、フランスベッド株式会社メディカル調布営業所 福祉用具専門相談員 神田邦仁氏においでいただきました。
ご自分で身体を動かせない状態の方にとっては、こまめに身体の向きを換えたり、身体の1ヶ所に圧力を集中させないことが、褥瘡(床ずれ)予防と関節の拘縮予防に繋がります。今回は、そのための最大の武器と言っても過言ではない、エアマットレスとポジショニングクッションについてデモンストレーションを行っていただきました。
ポジショニングクッション「もふピタ」は、姿勢に合わせて様々な形態があり、今回は全種類を持って来ていただきましたが、特に目からウロコだったのは、写真のように側面についている「ベロ」を身体の下に敷き込むことで、時間が経ってもズレないということ。こういう実践的なヒントが現場では本当に役に立ちますね!
続いては、臀部の圧の可視化が出来るエアマットレス「スコープ」。
このマットレスには体圧分布モニター(サーモグラフィーのように圧がかかっている箇所は赤くなって一目瞭然!)がついているため、圧力がかかっている場所=褥瘡になりやすい場所を可視化できるのです!ポジショニング後にご家族と圧力を上手く逃がすことが出来ているかを確認したり、ポジショニングの大切さを視覚的にお伝えしやすいと思いました。勉強会でも、実際足の下にクッションを入れただけで、臀部の圧力が下がりました!
福祉用具はやっぱり自分たちでも実際に使ってみたり、寝てみたりしてこそ、その効果が実感できるもの。そして、利用者さんの療養環境を整えるには、福祉用具専門相談員さんとの連携が欠かせません!今後ともよろしくお願いします。