社内勉強会(社外講師編)
こんにちは。お正月からまだ1か月弱なのに、もう遠い昔のよう。それよりも、今年度もあと2ヶ月ちょっとになってしまい、「あれもやってない、これもやってない」が気になってしまう今日この頃・・・。気を取り直して、今回は今年度の社内勉強会について、紹介させていただきます!
楠の杜では、毎週水曜日の13:10~13:40、スタッフ全員参加の委員会や勉強会があります。
勉強会は2種類。第2水曜日は1つのテーマを通年で深めるもの(今年度は意思決定支援について)、そしてもう1つが、今回ご紹介する、第4水曜日に毎回様々なテーマで行われる勉強会です。
今年度は、事業所内のスタッフが講師となって 「オムツ交換・清潔ケア」「自主トレーニング方法」「装具」「呼吸リハ」「嚥下」などのテーマを学んできましたが、それらに加えて、外部の他職種の方々を講師としてお招きしてお話をうかがうことにも力を入れています!!
ここからは、今年度の外部講師による勉強会のご紹介です。
6月 「福祉用具 法改正後の変更点」
フランスベッド株式会社 メディカル東京第二営業部 メディカル調布営業所
福祉用具専門相談員/福祉用具プランナー 神田邦人氏
ベッド、車椅子、歩行器・・・どんどん機能が進化し続ける福祉用具業界。利用者さんによりよいものを提案するには情報のアップデートが不可欠ですが、そんな時に私たちの心強い味方になってくれるのが福祉用具専門相談員さんです!
2024年4月には、6年に1度の医療・介護・障害福祉サービスの報酬に関するトリプル改定が実施されました。今回は、福祉用具における変更点について、とてもわかりやすく、翌日から活かせそうな具体的なお話をうかがうことができました!
7月「在宅分野における薬剤師の役割と取り組み」
株式会社メディックス しんわ薬局狛江通り店
薬剤師(地域医療準備室室長) 飯島朋子氏
高齢者の増加に伴い、薬が定期的に飲めているか、副作用はないか、複数の医療機関で同じような薬が処方されていないかなどなど、在宅での薬の管理は大きな問題になっています。
看護師やリハ職が訪問した時にそんな場面に遭遇することもしばしば。そんな時「訪問薬局さん」(私たちは親しみを込めてそう呼んでいます!)が関わってくれると勇気百倍!!
今回は、訪問薬局の導入の流れや基本的なルールなど、知っているようで知らないことをわかりやすく説明していただいたのに加え、薬剤師さんの介入で正しい服薬が可能になった事例を聴き、重要性を改めて実感しました。
11月「喪失・悲嘆を感じている患者、家族、看護師のケア」
東京都立多摩総合医療センター
緩和ケア認定看護師 白鳥花絵氏
私たちの事業所では、ターミナルケア(人生の最終段階における看護やリハビリ)にも積極的に取り組んでいますが、それは、沢山のお別れに立ち会うということ。
お別れの後、きちんと頭の中と心の整理をすることが、次の方へのよりよいサービスに繋がると思いますが、まだまだ手探り状態です。
今回は、緩和ケアの最前線で活躍される認定看護師さんに、悲嘆に暮れるご家族にどのやって寄り添えばよいのか、そして私たちスタッフ自身が感じる喪失感にどう向き合うか、時間が限られている中で心に強く響くお話をうかがうことができました。
12月「包括との連携や情報共有の向上」
調布市地域包括支援センターゆうあい
センター長 内園薫氏
地域包括支援センターは、介護予防ケアマネジメント業務、権利擁護業務、包括的・継続的ケアマネジメント支援業務、介護保険制度事業の説明や申請代行、調布市が行っている配食サービスやおむつの助成事業の説明や申請代行など、多岐にわたる業務を行い、高齢者の方々が住み慣れた地域で暮らし続けられるように支援されています。いわば地域の連携の要です!
今回は、調布市内に8ヶ所ある包括支援センターの一つ、ゆうあいのセンター長にお越しいただき、同職種/異職種/多職種それぞれの連携が上手くいくためのポイントについて、丁寧に説明をしていただきました。どの連携でも、それぞれの役割や蓄積された学習の違いによって「見えている世界が違うこと」を理解することが大事だと、心に刻みました。
こうして、1年間の勉強会を振り返ってみると、私たちは本当に地域の沢山の職種の方々と繋がり、助け合っているんだな、と改めて実感します。
今後とも、利用者さんのよりよい生活、人生のために、地域の方々のお知恵を拝借していきたいです!